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志布志 安心ご飯のなりたち

アルファ化米「志布志 安心ご飯」が誕生した背景には、阪神大震災での被災経験があります。

高速道路は倒れ、ビルは崩壊し、道路は隆起し、港は液状化し、水道・電気・ガス・通信のすべてが使えない状態が起こってしまいました。
恐ろしい状態でした。

警察も救急車も携帯も固定電話も助けを呼んでも誰にもつながりません。家具や建物に挟まれて助けを呼ぶ叫び声がいろいろな方向から聞こえてきました。

そのような状態が何日も続きました。日本でありながら日本でないような無法地帯となりました。火事場泥棒が多発し、食料の強奪が始まりました。

最初の3日ほどは何とかしのげても、食料も水もなくなってしまうと、人間としての理性がなくなっていきます。
ましてや、大切な家族のためであれば、他人の家に入り食料を探す人も出てきます。

大規模災害では自分しか頼れない。
自分で対策しないと。自分で守ると。

家庭、会社、地域自治体、公共施設、医療現場など、災害時のシミュレーションをした場合、年齢・性別・体調など、いろいろな方々がいらっしゃいます。

すべての方に安心して食べていただける商品でなければ、災害用の非常食としては役に立たない。
非常時に、幼児がその備蓄食料を食べられるかどうか。大人は我慢して食べることができます。

でも子どもはおいしくないと、食べないことが多いのです。

アレルギーフリーを実現するには、
味付けの基本である醤油自体使えません。

試行錯誤の結果、鰹節と昆布から出汁を取り、化学調味料や保存料などを一切使用しない、地元のお米と食材を使用した賞味期限5年の非常食、「志布志安心ごはん」が完成しました。

災害時、この商品を食した際、涙から笑顔に変わるように、一人でも多くの、必要とされる方に、安心をお届けできればと思います。